So-net無料ブログ作成
前の10件 | -

冬眠

故郷へもどって芋を掘る
故郷へもどって月を見る
故郷へもどってもう居ない
親父と一杯やりながら
喧嘩わかれの日をおもう
生きてるときも
死んでる日々も
時間ながれるばかりでも
穴にじっと丸まって
冬眠に生きる熊でいる

(じ151024)

熊.jpg

クマは、過食して体内に貯めた脂肪をエネルギー源に「冬眠」=写真、wiki=中、摂食、糞、尿は一切しないそうです。寒さに耐える恐るべき生理機構を内蔵しているものです。
nice!(0)  コメント(0) 

グード図法

かきかじり
でこぼこに果肉
歯のかたち
みかんむき
グード図法の
世界地図
りんごの皮を
むいてゆく
いつまでも
とぎれないように
いつまでも
ほどけないように

(じ151111)

グード図法.jpg

「グード図法」=写真、wiki=は、緯度40度44分を境に、低緯度地帯をサンソン、高緯度地帯をモルワイデ図法で描いて合成した正積図法。ひずみ是正のため海洋部分に断裂を入っています。1923年に米国のJ.P.Goodeが考案しました。
nice!(0)  コメント(0) 

討ち入り

志って言葉を
知った日があった
きゅっと前を見て
ちょっぴり高まるもの
感じていたはずだった
志なかばで死んだ
友がうまれ
志なかばを生きて
きたのだろうか
と思った
そば屋で一杯やったら
そう 討ち入りだ

(じ151214)

討ち入り.jpg

討ち入りのとき裏門の大将をつとめた大石内蔵助の嫡男、主税良金の辞世は「あふ時はかたりつくすとおもへども別れとなればのこる言の葉」。享年16でした。
nice!(0)  コメント(0) 

師走空

天井は雲の底なり枯野原

爽快な孤独は愉し冬星座

万国旗そ知らぬ顔や師走空

向き合ひてほうけし妻夫咳こぼす

年暮るる老母入れ歯を探しをり

(り1803)

師走.jpg

「師走」の語源については、師(僧)が読経などの仏事を行うため忙しく走り回るから、という平安時代からの説(「色葉字類抄」)がありますが、これは必ずしも言語学的に根拠があるものではないようです。当時はすでに語源ははっきりしていなかったことになります。
nice!(0)  コメント(0) 

独楽

沈む船に乗りながら
あしたにメールを
打っている
ことしも渡り鳥が
集まってきた
くつしたはいて
冬を越せ
やっと覚悟ができたから
ブライドなんて
もう捨てた
地球は軸が傾いた
ひとつの独楽に
すぎぬから
転ぶか浮くか
しれやせぬ

(じ151028)

独楽.jpg

「独楽(こま)」は、独楽(どくらく)と読めば、自分ひとりで楽しむことの意になります。「独楽の樽枕にいかなる夢を結ぶかは知らず」(平賀源内作「風流志道軒伝」)
nice!(0)  コメント(0) 

カミオカンデ

ガムをかみ過ぎ
顎をへとへとにして
チョコレートの島で
糸を垂らし
幻影退治をはじめた
釣ろうったって
釣り切れない
まぼろし
ただ自然体で
ひっかかるのを待っている
スーパーカミオカンデが
ニュートリノを拾うように

(じ151206)

カモカンデ.jpg

「スーパーカミオカンデ」は、宇宙から飛んでくる素粒子ニュートリノを観測する、神岡鉱山の地下千メートルにある装置。直径39m、高さ41mのタンクの内壁に光電子増倍管と呼ばれるセンサーが1万本以上ついています。
nice!(0)  コメント(0) 

冬花火

季節外れの
記憶の花火が
ぶちあがる
悪いやつはドカ~ンと
でかい音をあげて
いいやつはスコ~ンと
まぬけな輪を描いて

すかすかの海馬体の
灰白色の夜空に
ぶちあがる

(じ151123)

お台場.JPG

花火というと夏というイメージがしますが、空気が澄んだ冬も格別な味わいあります。お台場レインボー花火=写真、wiki=のようにクリスマスイルミネーションのコラボも人気のようです。
nice!(0)  コメント(0) 

情熱

墓石で見かけた
濃緑の苔が
胸腔にへばり付いている
クロレラ 抹茶 葉緑素
翡翠に絡まる鞭毛藻
夏の蛍の尻のさき
みるみる禿げる夢の皮
濃緑の川中島には
いつものように犀の川
濃緑の胆嚢に収まっていた
凝縮された情熱が
ぽとんと零れ落ちてゆく

(じ151104)

鞭毛.jpg

「鞭毛藻」=写真=は、鞭毛を有して運動する単細胞藻類の総称。色素体中にクロロフィルAを含んでいて、光合成を行い分子状酸素を放出します。
nice!(0)  コメント(0) 

杭を打っている
わたしの乾田に杭を打っている
悔いを打ち込んでいる
ドボドボの湿原に
杭を打ちつけ
悔いを打ち込んでいる
稲の立たぬ泥田に
悔いを埋め込んでいる
よく響く杭を打ち抜いている
誰も寄せ付けない裸田に
ひとり杭を打っている
悔いを打ちつづけている
いつまでも舌足らずな
田植え歌をうたいながら
杭を打ちつづけている
わたしの在り処に
悔いを打っている

(じ151026)

杭.jpg

文化庁によると平成18年度の「国語に関する世論調査」で、「出る杭は打たれる」を使う人が73.1パーセント、「出る釘は打たれる」を使う人が19.0パーセントだそうです。
nice!(0)  コメント(0) 

「白首」(10句)

蹴上げれば枯葉天狗の如き舞

生きづらき巷に盛らる落葉搔

吊橋に吊られしままに山眠る

彼の国の顔で水鳥戯れり

衛星は軌道離れる月冴ゆる

白首の練馬大根引き抜けり

狩人は戻り飯場の主となり

大根を角材として食とせり

凍鶴やいのち一つの点となる

鍋焼や天に一筋息を吹き

(り151213)

白首.jpg

「白首」(しろくび、しらくび)は、おしろいを首筋に濃く塗りつけたひと、下等な売春婦のことをいいます。小林多喜二の『蟹工船』の中では「ごけ」と振り仮名されています。
nice!(0)  コメント(0) 
前の10件 | -